私たち(建築設計創夢)の家創り

  

ハウスメーカーやそれを真似た住宅建築は、日本の気候風土、地域文化を考慮せず画一化し、また著名建築家の住宅建築は、人が住むということを考えず、建築という作品を作る事を固守し、住み手がないがしろになっているように思います。そういう作りかたは嫌だ。気候風土、地域の特色を生かし、住み手が心の底から喜んで住まう家創りをやっていきたいと思います。

 今、快適な暮らしが先行し、環境問題を考えるとき、高気密、高断熱、太陽エネルギー、自然素材といろいろいわれますが、それはマテリアル(材料)とテクニックの話であって、もっと大事なことは、将来を託す人たちのために、建築は環境に対する破壊行為である以上、地域の環境に建物をどう関係付け、将来廃棄するときに自然に出来る限り負荷をかけない地域(地球)にやさしい家づくりだと思います。

 家づくりには、たくさんの費用がかかります。予算の中でどこまで出来るかを見極め、家族のことや地域のこと・環境のことを、家族の中で話し合い、考えていければ素晴らしい家づくりになると思います。

 高齢化社会到来です。終の家ついのすみかを見つけるも良し、いろいろな考えを持った家づくりは楽しい。住み手と時間をかけ話し合い、どのような暮らしがしたいのか、それを考えていく上での相談相手でありたいと思います。『家』とは、家族がこう暮らしたい、こう地域と関わりたい、という思いを実現するための器なのです。住み手と施工者そして私たちが共に創る家が我々の家創りでありたい

建築設計 創夢  主宰 中川 清