自然住宅

自然住宅、響きは時代に合っている。しかし自然住宅と言うのは、大変あいまいな言葉である。外国産の材料をふんだんに使い産地においては環境破壊が進み、手の施しようがない状態になっていても、建て主には自然住宅です、環境にやさしい住宅です。と言い、自らは、自然住宅推進派ですと言っている造り手がいる。それでも室内環境的には、自然住宅かもしれない。定義があまりにも広範囲に及ぶから難しい。私たちは、自然住宅の定義を目標値として定めている。
私(建築設計創夢)たちは、
「地域環境(地球環境)・室内環境に出来る限り負荷を与えず自然と共生し続けていけるような住宅」

これを私たちの国(近隣地域)に限定し、もう少し具体的に述べると、野池政宏氏が解説している 「継続した林業が可能な国内林産地からの木材を中心として再生可能な自然材料をできる限り加工せず使用し、また生活時の省エネや省資源にも工夫しやすい耐久性の高い住宅」 となる。しかし究極の消費生活に慣れきった日本人がその住宅で暮らすには、かなりの覚悟がいる。いきなりそのような生活を押しつけることも長続きしないし費用も自然素材は少々高価である。少しずつ変えていかなければならないことだと考えています。
そして、いろいろな地域でそのような自然住宅が活発に採用され一般化し国内に自然住宅がたくさん出来て初めて、国外に対し地球環境に負荷を与えない日本家屋と言えると思います。そこで私たちは、出来る限り国内産の木材を計画的に利用し加工すること、そして最低限で我慢できる最適のエネルギーを選択し利用することで再生可能な循環型の自然住宅が可能と考えています

建築設計 創夢  主宰 中川 清